左図は富士吉田市立富士山レーダードーム館から見た、11月上旬の富士山です。山頂付近に冠雪が見えるだけでした。


　同じ場所から見た、11月中旬の富士山です。わずか２週間足らずで雪がだいぶ麓まで降りてきています。しかしながら昨年は10月下旬でこんな状況でしたので、今年は遅いね…と思えますが、どんなもんなのでしょうか？


　レーダードーム館の前に石碑が鎮座しています。石には「富士山の白い全容が見えた。朝日を受けて浮き出すように輝いていた。」と彫り込んであります。この文章は（小説富士山頂で）新田次郎が測器課長を引き受ける部分となっています。ここから富士山頂はレーダー製造メーカーの絞り込みといった、文学というより電気（無線）に興味がある層をひきつける展開になっていく…と思います。石碑の案内（看板）は左手側の白いプレートに詳しくあります。


　上図に見える白いプレートを拡大してみました。このプレートの説明にある「自らの決心」というのが測器課長を引き受け、富士山レーダー建設をやらせていただきます…とのことです。

参考　富士山頂　新田次郎；文春文庫（ISBN4-16-7111201-9），1997年4月25日第15刷,P26〜28


撮影　2008.11.02　2008.11.15　ともに8時半頃
初稿　2008.11.19

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